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タワーマンション節税におけるリスク解説

高級タワーマンションはオーナーが居住をしたり賃貸物件として誰かに貸すという目的以外にも、裕福層が相続税を節税するための所有するケースがあります。
不動産を相続した場合に相続税を計算する場合には、土地部分の評価額を各戸の専有面積で割った価格で評価額が算出されます。
タワーマンションは専有面積が同じでもフロアによって高値で取引され、高層階の方が高値で取引されます。
相続税を計算する場合は単純に専有面積だけで評価額が決められるので、高層階の部屋は実勢価格と税金を計算する際に使用する評価額の差が大きくなります。
タワーマンションの高層階の部屋を購入して生前に贈与することで、大幅な節税ができました。

裕福層の間では相続財産を少なく見せかける目的で、居住や不動産投資の意志がなくてもタワーマンションを購入する裏技が用いられています。
マンションを購入して評価額が低くしてから子供などに贈与をすることで、相続税を逃れたり税額を減らすことが可能です。
被相続人が亡くなる直前に購入して子供などに相続させ、死亡日を過ぎてからすぐに売却をして換金をします。
短期間で物件の購入と売却をする理由は、居住する意志のない物件の資産価値が変動するリスクを低くするためです。

近年は不動産取引の実勢価格と土地価格に基づく評価額の差を節税に利用する人が急増したことを受けて、税務当局はタワーマンションを利用した裕福層の節税対策を問題視するようになりました。
相続が発生する3年以内に行われた不動産物件の贈与については、相続財産に組み戻されて計算をするようにルールを変更しました。
これにより、高級タワーマンションを利用した税金対策の効果が薄れることになってしまいます。

国税当局は相続税を算定する際に、資産の評価額の計算方法を決めることができる裁量権が与えられています。
国税当局の役人の判断だけで、タワーマンションの高層階の相続税評価額の計算方法を変えることができるということです。
平成27年に国税庁はタワーマンションを利用した税金対策に対して注意喚起を行い、不動産市場の実勢価格と相続税評価額の差が生じないようにする方法を検討しています。

近い将来に、それまでマンションオーナーに優遇されてきた相続税評価額の算定方法が変更される可能性があります。
居住の意志がないのに購入して贈与をしても国税当局に税金逃れとみなされて、追徴課税が発生してしまうリスクもあります。

国税庁では裕福層に優遇されている現在の仕組みが問題視されており、今後は相続税を逃れることが難しくなることが予想されます。
今後は不動産物件を利用した節税対策の効果が薄れるため、安易に税金逃れのためだけにタワーマンションを購入することには大きなリスクがあることを理解しておくようにしましょう。